この記事は川見てる Advent Calendar 2024 の 11 日目の記事です。
川見てる Advent Calendar 2024 - Adventar
10日目は walkure さんの鴨川まとめ 2024 でした。定点観測というのも良いですね。
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みなさん、川と向き合っていますか?私は多摩川と向き合いました。
川と向き合うにはいろんな方法があります。流れている川を横から、正面から、上空から…。その中でも川と正面に向き合うことができる2つの方法を紹介します。
羽田空港は多摩川の河口にあります。多くの場合川は下流に行けば行くほど水量が増えるので河口というのはその川の最強の状態と向き合うことになります。
それぞれの滑走路に離着陸することで向き合っていきましょう。
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A 滑走路 / C 滑走路
A / C 滑走路へ A 席に座っている状態で南側から着陸する or K 席に座っている状態で南側に離陸すると、多摩川の河口と上から向き合うことができます。東京に出入りするときに首都圏を支える川を眺めて心の準備をしましょう。
D 滑走路
一番向き合える滑走路は圧倒的に D 滑走路です。なぜなら D 滑走路は一部が多摩川の河口の上に作られているためです。
D 滑走路は設計の時点で多摩川に向き合ったものとなっており、基本的には埋め立てて作らていますが、多摩川の流れがある部分だけは阻害しないように桟橋になっています。
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D 滑走路に離着陸すると基本的にターミナルが遠いので悲しくなりますが、その時は今通ってる桟橋とその下の多摩川の流れに思いを馳せましょう。
B 滑走路は多摩川の河口とは縁が薄くなりますが、南風運用時は離陸時に多摩川上空を通過します。
2. 橋
普段川を眺めるには、沿道から眺めるしか方法がありません。しかし、橋があれば話は別で、川の真ん中から上流と下流を一望することができます。これはかなり向き合い性があります。
私は多摩川の車で渡れる一般道路橋を全て渡ることで多摩川と向き合いました。
範囲を決める
多摩川は上流になる(県境を超える)と丹波川に名前が変わります。そのため、範囲は奥多摩湖(小河内ダム)から羽田空港までとしました。
対象の橋を決める
橋には歩行者専用(吊橋、ダムの堤など)や道路橋など色々ありますが、歩行者を含めると奥多摩だと施設内の吊橋などもあり難しいので、車で渡れる道路橋を対象とすることにしました。また、川を眺めながら橋を効率よく渡り続けるにはできるだけ河岸を走りたいところですが、高速道路はリカバーが大変なので今回は一般道路の橋を対象としました。
ルートを作る
多摩川の橋を全部わたるようなルートを作れと LLM に言ってもきっとやってくれないので、自分で Google Map を眺めながら橋の一覧を地図に起こします。
これは単純な作業で、航空写真を見ながら橋っぽい構造物を見つけて、車で渡れるかをストリートビューで判断していきます。そして渡れそうであれば、順次マイマップに追加していきます。
多摩川と向き合うマップ
マップが作れればあとはルートを作って走るのみです。もちろん出発は河口なので、トヨタレンタカー羽田空港で車を借り、一旦羽田空港まで戻り、全ての渡ってない橋を渡りながら、できるだけ河岸を走れるルートで左右岸交互に上流に向かっていきます。
羽田空港としたのは川崎側ではなく羽田空港側から始めたほうが河岸を走れる機会が多いためです。
玉川上水の分岐(第一部の終了地点)
もちろん1日では不可能なので、複数回に分けてじっくり向き合います。実際向き合っていると、あんなに大きかった川がこんなに小さくなって…という感動が生まれてきます。
羽村市郷土博物館付近(第二部の開始地点)
青梅の釜の淵までくると水もかなりきれいでした。
釜の淵公園の鮎美橋
釜の淵公園
多摩川はキロポストも充実していて良い
奥多摩までいくと小さな橋でも渡せるようになり、渡る頻度も増えてきます。
一番細かった橋(雲仙橋)
ついに小河内ダムに到着しました。感無量です。ダムには歩いて渡れる浮き橋もあってなかなかエキサイティングでした。
奥多摩湖
留浦浮橋
これで終わりではなく、奥多摩湖を少しでもまたぐ橋は全部渡っていきます。
右岸にもある
最終的に山梨にちょっと入ったところの諸畑橋をわたっておしまいです。この橋は山梨に入ってるので丹波川か多摩川か怪しいですが、ダム特有のハゲた河岸がまだ見られていたので奥多摩湖内とみなして渡りました。
諸畑橋
その後しばらく上流へ走ってると丹波川と書かれた看板があり、満足してUターンしました。ここまでくると山の中の大きめの川という趣で、羽田空港につながっていると考えると自然と人工の力を同時に感じられます。
一番好きな橋は立日橋です。モノレールが上側に走ってるのが多摩川らしくて素晴らしい。開放的な風景も多摩地域っぽくて良い。日野橋から眺めるとまちかどまぞくの聖地でもあります。
立日橋
To be continued...
高速道路橋はまだ渡れていなったり、渡ったとしても暗かったり、自力ではなく高速バスだったりするものが残っています。圏央道は上下が垂直に分かれているので両方とも渡らないと渡ったとは言えないでしょう。これらは今後の課題と言えそうです。
また、電車橋も未渡の橋がいくつかあります。多摩川水系で考えると、丹波川の水源(水干)を見るために笠取山にも登るべきですがまだ登れていません。まだまだ向き合う余地があります。
他の川
気軽にできるところでいえば淀川でもやりたいですね。琵琶湖の近江大橋(琵琶湖大橋でも良い)くらいなら行けそうです。
いつか信濃川でやってみたいです。